CONCRETE SURVEY
コンクリート調査
電磁波レーダー
レーダー探査器

装置名 | ストラクチャスキャン SIR-EZHR |
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メーカー | 日本無線株式会社 |
測定距離 | 20m |
電源 | 電源:バッテリー駆動 |
本装置の原理は、現在広く用いられている一般のレーダーと基本的には同じである。下の図に示すように、電磁波をアンテナからコンクリート内部に向けて放射し、その電磁波がコンクリートと電気的性質の異なる物質、例えば鉄筋、空洞等の反射物体との境界面で反射され再びコンクリート表面に出て、受診アンテナに到達するまでの時間から、反射物体までの距離を知ります。アンテナをコンクリート表面で移動することにより、水平面上の位置がわかる。本器は、コンクリートの浅い部分を高い分解能で探査することを目的とするため、パルス幅がきわめて短い約1n秒以下のパルス波を送信に用います。

制限事項
(検査条件)
- 鉄筋までの深さは300mmまでの速報が可能
- 原則として深さ以上の鉄筋長さが必要
- 水分による誘電率の関係で少なくとも3週間以上の乾燥期間が必要
- 埋設物が上下する場合、上物のみの探査となる
- コンクリート内が均一でない場合や埋設物がある場合は測定が難しくなる
- 鉄筋、配管等の径は確認できません。
- 鉄板の上での探査はできません。


電磁波レーダーによる地中探査
装置名:ユーティリティスキャンスマート

アンテナ | 350ハイパースタッキングTNアンテナ |
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最大探査深度 | ~約4m※条件により異なる |
深度レンジ | ~10m |
バッテリー使用時間 | 7時間 |
動作温度範囲 | -20℃~40℃ |
保管温度範囲 | -40℃~60℃ |
重量 | 約15kg(タブレット含む) |
寸法 | 56×49×32cm |
保護等級 | IP65 |
耐久性 | 3軸30G衝撃試験、振動試験(20-2,000Hz) |
データフォーマット | PADAN(.dzt) |
スキャン密度 | 低:40スキャン/m ノーマル:60スキャン/m 高:100スキャン/m |
調査状況
地中探査とは、航空データと同じ原理で電磁波を地面に向けて発生させます電磁波の性質上、物質と電気的性質の異なる境界面を反射することを利用しています。なので土中に土と違う性質の配管(金属・塩ビ等)や空洞(空気)などが存在するとその境界面で電磁波は反射されます。その反射波を装置で受け取った画像を処理し、断面図として表示した画像とその表示された画像を検査員見て確認します。橋脚等の鉄筋探査より装置が大型になりますが、電磁波レーダーにより地中探査も行うことができます。 測定時の条件次第ですが深さ10センチ~最大3メートル程度まで測定でき、地中の通信ケーブル・配管などの探査が可能です。


注意事項
- 調査の深度、感度等はコンクリートの厚さ、土質等の条件に左右されます。
- 調査面が均一平面であることが望ましく、雑草等の障害物がある場合除去が必要です。
- 調査条件により確認できない埋設物等もあります(小さく薄い塩ビパイプなど)。
- 装置の中央部分で信号を拾う特性上、壁際から1メートル程度の範囲の埋設物調査は困難です。
ひび割れ深さ検査 超音波測定器
コンクリートひび割れ検査 超音波測定器(エルソニック)
超音速(ここでは低周波の縦波)を送信用のセンサーからコンクリート表面に発振するとひび割れ先端部において動ポアソン比効果による直説波に直角な上向ききの縦波が回析波として生じ測定面に向かって伝搬してくる。センサーとひび割れとの距離aがひび割れ深さyに等しくなると、回析波が受信される、aを実測することによりyがy=aと求まる。

レーダー探査器

装置名 | ストラクチャスキャン SIR-EZHR |
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メーカー | 日本無線株式会社 |
測定距離 | 20m |
電源 | バッテリー駆動 |
検査状況


インティグリティ試験
試験は、杭頭をハンマーで軽打して弾性波を発生させ、その振動応答を杭頭に押し当てたセンサーで測定し地中に埋まっている基礎杭の杭長・健全性を、迅速に検証できます。

ボス供試体試験
構造体コンクリートと一体形成された供試体(以下、ボス供試体という)により強度を測定する。ボス供試体とは、構造体コンクリートの打設前に構造体型枠にあらかじめボス型枠を取り付けておき、構造体コンクリートの打設するとボス型枠にも同時にコンクリート充填され、構造体コンクリート表層部に一体成型される長方形の供試体と呼ばれています。
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①取付
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②打設
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③取り外し
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④供試体をつぶし強度を図れば終了
浸透探傷検査
コンクリートの品質において重要な要素のひとつが圧縮強度です。測定方法は、衝撃弾性波の伝播速度(弾性波速度)に基づく構造体コンクリートの圧縮強度推定方法である。図-1に表面2点法による圧縮強度推定方法の概要を示す。表面2点法とは、構造体コンクリートの弾性波速度測定方法の一つで、間隔および感振方向が固定された2個の加速度センサーを用いて衝撃弾性波の位相速度(伝播速度)を測定する方法である。ここでは、コンクリート表面を伝播する疎密波(縦波)の速度を測定するため、加速度センサーを30cmの間隔で取り付けた取っ手状の測定器具を振動検出器と呼ぶ。
表面2点法による構造体コンクリートの弾性波速度測定方法は、図-1に示すように、コンクリート表面に振動検出器を接触させ、その近傍をハンマーで軽く叩いて衝撃弾性波を発生させ、その弾性波が2点間を伝播する位相差(伝播時間)を測定するものである。したがって、弾性波速度は2点間の距離(測定距離)を伝播時間で除すことにより求められる。この方法により、一般に、半無限体を伝播する縦波の速度(弾性波速度)が測定できる。
次に、測定された弾性波速度を強度推定式に代入することにより、圧縮強度が推定される。強度推定式とは、コンクリートの弾性波速度から圧縮強度を推定するための強度換算式(検量線)をいう。


手順

①円柱供試体による特性試験
打設するコンクリートの試験縛りまたは実技試験の際に円柱供試体を作成します。
例えば材齢7、14、21に円柱供試体の弾性速度設定及び圧縮強度試験を行い、弾性波速度と圧縮強度との関係を求めます。

②圧縮強度推定式の作成
円柱供試体の弾性波速度と圧縮強度との相関関数に対する回転式として圧縮度推定式を導きます。

③測定位置の選定
ひび割れ、ジャンカ、鉄筋など、測定結果に影響を及ぼす位置を避け、ハンマーで叩きやすい位置を選定します。

④圧縮強度の測定状況です。
ハンマーで数回軽く叩くことにより即座に圧縮強度を確認することができます。
測定結果は、ほぼ15%の誤差範囲内にあります。
判定基準は測定により得られたコンクリート構造物の強度の適否判定は、国土交通省発行「微破壊・非破壊試験によるコンクリート構造物の強度測定要領」に基づくものとする。
シュミットハンマー
この検査は、コンクリート圧縮強度を測定するための機器です。

注意事項
- シュミットハンマーによる測定は、コンクリートが乾燥してなければならない
手順

①測定面の平滑化・付着物の除去

②測定点のマーキング作業

③テストハンマーによる測定
引張試験
既設のアンカー、あと施工アンカーの引張試験を行い設計用引張強度に等しい荷重まで引張加力を行い、この荷重に対してアンカーの抜け出し等の過大な変形 を起こさず耐えられれば合格とします。又、弊社ではタイル、塗装、コンクリートの引張試験も行っています。
管内カメラ調査

- ほぼ全ての材料に適用できますが、木材等浸透剤を吸収してしまうものには使用できません。
- 屋外作業の場合、雨に濡れる場所ではできません。
雨養生が必要となります。 - きずの位置は判別できますが、その深さまでは測定できません。
- 換気が必要となる場合があります。
撮影状況
赤外線外壁調査

機種名 | T660 |
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用途 | 気密 遮熱 漏水 断熱 外壁 |
性能 | 素子 640×480 NETD 0.02℃ 視野 標準25℃ IFOV 0.68mrad |
赤外線カメラによる非破壊検査で、サーモグラフィーで温度分布を測定することで建物 の異常個所を発見します。
外壁診断
平成20年4月に建築基準法が改正され、特殊建築物定期調査の定期報告にて外壁全面診断が義務化されました。外壁のタイルやモルタルの浮き・はく離部と健全部の表面温度の違いを赤外線サーモグラフィで撮影した熱画像の解析により、浮き・はく離の危険箇所を特定する技術で、足場や高所作業車が不要なため安全で経済的な調査を行います。



無人航空機(UAV)による点検

目視検査
高所の目視検査で足場をかけずにモニターを通してリアルタイムに目視検査が可能です。
空撮
高度150mまでの静止画及び動画による空撮が可能です。
大型構造物や会社の敷地、構内の全景写真が欲しいなどの場合に活用できます。
3Dデータの作成
空撮した画像を使用して、点群データを作成し、点群データから3Dを作成できます。
静止画像




点群データ

3Dデータ

電磁誘導(ヒルティ)
この装置はコンクリート中の鉄筋かぶり厚さを確認、施工管理におけるかぶり厚さ確認、コンクリート中の鉄筋、配筋状況の確認などに使われます。スキャナーで探査し、モニターで確認可能です。(スキャナーとモニターの間は赤外線でモニターに転送可能)鉄筋コンクリート造建築物のかぶり厚さ測定(Jass5 T-608)に対応。電磁誘導法にて測定。

型番:PS300

イメージスキャン
- 600㎜×600㎜の範囲で調査可能
- 配筋状態を画像表示
- かぶり厚さの測定と鉄筋径の推測
主な現場
建築物・橋の構造確認
(鉄筋位置・本数・かぶり厚さの確認機能)
- 探査方向の鉄筋位置・かぶり厚はスキャナー
画面上に表示されたその場で確認可能 - 記録モードは探査データを最長30mまで記録可能
主な現場
穿孔前の鉄筋確認(鉄筋位置・かぶり厚さの確認機能)